なら学研究センター

奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所なら学研究センター

きたまちディスカッション

 

奈良女子大学も立地する「きたまち」の来し方と行く末を考える「きたまちディスカッション」が、2018年7月16日鼓阪小学校で開催されます。

なら学研究センターも共催し、センター長の寺岡がオープニングトークを行います。

f:id:naragaku:20180615231248j:plain

 

 猛暑のなか、多くの方が集まってくださいました。

 なら学研究センター(寺岡)は、オープニングトークとして、「きたまち」という町の多様性について語り、人口ピラミッドを提示して、少子高齢化がすすむ街の現状と、よりミクロに見た場合の多様性を伝え、その理由を住民の皆様自身が考えていただけるよう促しました。

 また、社会技術「集落点検」の方法の一つ、二色のカードを参加者に配り、町への考えを即席アンケートの形でとりながら進めました。この方法は参加者の考えがすぐ全員で共有でき、それにもとづいた話し合い・ディスカッションにつながるという利点があります。皆さんあがったカードの色を見ながら、隣の方たちと話をしてくださいました。

 さらに今回特筆すべきことがありました。本センターの重要な仕事の一つである社会技術開発で連携を続けている、東京大学高齢社会研究機構、(一社)高齢社会共創センターの研究スタッフが、当日きたまちの会場に、来てくれたことです。彼らが以前から取り組んでおり、なら学研究センターのメンバーも今年度限定で参画している千葉県柏市の町づくりの社会組織づくり活動の資料や成果物を持参・展示してくれました。熱心に質問を向ける参加者もおり、こうした連携によって、社会の課題解決につながる方法・社会技術が普及し、各地域でより発展していく契機になれば、と思います。また、柏市で取り組まれている「あったらいいな」「もったいない」カードという方法も、今回、きたまちのイベントにおいて試験的に実践することもできました。

その結果の詳細は、奈良市役所のホームページに掲載される予定ですが、きたまちに、図書館や映画館といった文化の場をつくってほしい、という参加者が多かったのはひとつの発見でした。